グループホーム働き方ガイド

認知症高齢者の暮らしをサポートするグループホームとは

ホーム内で起こる問題と対処方法

グループホームでよく起こりやすい問題としては、入居者同士のトラブル・騒音のトラブル・認知症によるトラブル、この3つが挙げられます。

入居者同士のトラブルは、グループホームが家庭的な共同生活であり、入居者同士の距離もとても近いため起こりがちです。お互いの相性の悪さやちょっとしたことで喧嘩をする、その結果、悪口につながり仲間外れなどの問題も起こってきます。次に、騒音トラブルです。高齢になると耳が遠くなる傾向にあるので、テレビやラジオの音量が上がってしまったり、話す声が大きくなってしまったりすることがあります。それが周りにとっては、非常に大きな音に聞こえ、騒音と捉えられてしまうのです。

認知症によるトラブルは、認知症の方から思わぬ暴言や暴力を受けたりする場合です。改善案としては、入居者同士のトラブルの場合は、介護士が入居者とできるだけコミュニケーションを取り、双方の話をよく聞くようにします。また、全ての問題に対応する際、介護士も夜勤などの疲れや仕事の忙しさから怒りっぽくなってしまうことも。冷静な判断をするためにも、トラブル対応時は一人で抱え込まず、上司や先輩に相談し冷静な判断を仰ぎましょう。

また、入居者も家族と離れ孤独であったり、不安を抱えていたりする状態にあります。トラブルのあった双方を一緒にならないよう工夫したり、自室での時間を増やすなどして、接触する時間を減らすことも精神的な安定につながります。トラブル時の対応として、職員同士の連携も欠かせません。トラブル時の対応を、職員同士で統一しておくと、入居者の混乱も防げます。